バラナシ編⑤【バラナシ最終日前半は、火葬場とお土産巡り】〜インドの聖地、ガンジス川のふもとで暮らす人々と〜
こんにちは。
2019年秋、この前の猛烈な台風19号が過ぎ去ったと思ったら、またまた台風20号21号が立て続けに迫っている日本。
やっぱり最近、地球の気候おかしいですよねえ・・・。
これまで人間の文明的な生活のために損なわれてきた自然の脅威が少しずつ、目に見えて表れてきているような気がします。
いずれ自分の身にも返ってくる環境のためにも、エコな生活を心掛けたいですね。
バラナシ最終日は、ガンジス川の夜明けから
8月末のバラナシの夜明けは5時半頃と聞き、ひとり早朝からガンジス川に向かいます。
昨日上がった建物ですが、この日は人も少なくそのまま屋上へ上がらせてもらいます。
夜明けまで時間があったので、いそいそと持ってきたヨガマットを敷いてヨガをしていました。
すると、年配なインド人男性が近寄ってきて話しかけてきます。
男性「おお!ヨガしてるの??」
私「はいどうも。(放っといてほしいなあ・・・)」
男性「僕マッサージ師なんだけど、良かったら受けない?」
私「いや、私今ヨガしてるし朝日も見てるから大丈夫」
男性「OKOK!ヨガどれくらいで終わる?」
私「いや、マッサージは大丈夫なんだけど。1時間以上はやるからちょっと一人にしてほしい」
男性「じゃあまた後で来るよ!ヨガ楽しんで〜」
・・・・??
呼んでないんだけどなあ〜〜・・来なくていいんだけどなあ・・(笑)
インド人って本当に人の話聞かないんですよね〜。
自分の言いたいことしたいことをとにかく言う、みたいな。
まあそこがご愛嬌でもあるのですが(笑)
そうこうしているうちに、朝日が昇ってきて・・・
静かな朝の雰囲気の中、時々聞こえてくるインド独特の鐘の音や、野犬が吠える声、鳥の声を聞き、ガンジス川がただ流れていく様を見ながら何をするでもなく、ひたすら
「ぼ〜〜〜っ・・・」
とその時間を過ごしていました。
日本の、特に私の場合は東京で過ごす中で忘れてしまっていた
「今その瞬間に存在していること」
この感覚を感じながら少しずつ顔を出す朝日や、少しずつ明るくなっていく空を見ながら自然って素晴らしいな〜〜〜☆と幸せに浸ります。
当たり前ですが地球は自転し、太陽の周りをぐるぐる好転していて、日が昇り沈み、季節が変わり毎日の天気や気温も違う。
「変化することは怖い」と思う時は自分でもありますし、きっとそう思う人もいると思います。
ただ、こうして自然の中に身を置いているとそれが自然なことで、むしろ自分自身の体や考え方だって変化しているんだから、それって恐れることでも否定するものでもないよなあ。と実感します。
するっと、さっききたインド人男性が再来。
男性「ヨガ終わった?マッサージする?」
私「いや、マッサージはしない。」
男性「そうか〜。じゃあ、トライだけしてみて!!」
と言いながら、肩を揉んできます。
面倒くさいのと周りに人もいたのでそのままにしておきましたが、これ日本だったら犯罪になってもおかしくないからね!!
3分くらい肩を揉んでもらい、お礼を言います。
男性「どうだった?マッサージ受ける?」
私「マッサージは受けない。ありがとう。じゃあまたね」
男性「ちょっと。お金払ってよ!!」
はあ〜〜〜????
私「はあ???私頼んでないし、あなたが勝手にやってきたんでしょ??意味が分からないふざけないで。じゃあね」
男性「ちっ」
今舌打ちしたよね??しっかり聞こえたよ??
流石に腹が立ったので片言の英語ながら、結構語気強めに言ったら引き下がってくれました。
こちらの常識と発想を見事に打ち破ってくるインド人、恐るべし・・・。
そうこうしているうちにお腹が空いてきたので、下に降りてみます。
みんな沐浴したり、川の水で洗濯をしたりしています。
階段の隅で、おそらく朝の礼拝などに使うお供え物なんかを売っている人もいました。
こうして現地の人たちに紛れて見ることで、その方々の普段の生活を体感できることができてリアル。
前日にバラナシのプージャを案内してくれたインド人と、明日の朝一緒に朝ごはん食べる約束をしていたのですが、携帯で連絡を取り合っていたわけでもないのにそこに彼がいました(笑)
ちなみに、彼の名前は『Lucky(ラッキー)』
若干の恐怖を感じつつ、とりあえずガンジス川を離れ街中に繰り出します。
バラナシの地元民に紛れて朝食
ガンジス川から歩いて5分程。
「チャイと朝ごはんで25ルピーでOK?安くて美味いよ!」
お、先に値段提示してくれるなんでなかなか親切じゃないの・・・。
(インドにいると全てに対する期待値がどんどん下がっていくあるある)
そこにある椅子に座って待っていると、熱々のチャイを渡されます。
普通に美味しい〜〜!!
チャイをすすりながら、バターたっぷりのパンを一緒に食べます。
お店はカフェみたいにオシャレでもないしBGMもないし、むしろ汚めですが何故がゆったりとした時間が流れていて、居心地が良いんですよね〜〜。
お店は外と筒抜けなのですが、通勤途中らしき人がふらりと立ち寄って立ちながらチャイを飲んで去ったり。
自転車をそばに止めて、チャイを飲みながら新聞を読んだり周りの人とおしゃべりしていたり。
時間帯も7時過ぎだったのですが、みんなこんな風にまったりと朝の時間を過ごしているんだな〜〜と。
東京でもゆっくり朝の時間を楽しむために、カフェだったりお店はあると思うのですが、
街中の露店で知らない人と話しながら朝ごはんを楽しむ光景って、あまりないと思いませんか?
バラナシはインドの中でも割と都会的な街です。
こんな風に朝を楽しむ文化は素敵だな〜〜、と思いました☆
Lucky「食べ終わった??じゃあ次行くよ!!なんか買いたいものはある?」
私「スパイス見たいかも」
と言うことで、彼の友達のお店に向かいます。
オーガニックスパイスの価格交渉合戦
ぐるぐるとした路地を抜け、お店に到着します。
20代くらいの若い男性に出迎えられ、一通りスパイスやチャイの葉を紹介されます。
すごく丁寧に話してくれます。
カレーに使うスパイスだったり、チャイに入れるとお腹に良いスパイスだったり。
良さそうなものがいくつかあったので、4個でいくらか聞きます。
店員「4つで2000ルピー」
・・・。
ひとつ500ルピー・・・。(日本円で800円くらい)
仮に品質がすごく良いとしても、インドの物価にしては高いな。
私「ちょっと高いな。1000ルピー」
店員「おいおい勘弁してくれよ!これは100%オーガニックで、工場で生産したものじゃないんだよ」
私「じゃあ1200。オーガニックなのは分かるけど、そこまで高級じゃなくていいから無理だったら買わない」
店員「1800ルピーでどう?」
私「うーん、じゃあいい。」
店員「待て待て、これは本当に100%オーガニックで良い品質だから・・・(以下省略)」
(品質良い悪いの問題ではなくて、私的にはそこまでスパイスにお金をかけるつもりがないってだけなんだけどそこが伝わっていないんだよなあ・・)
とは言っても確かに私はインドのスパイスの価格相場はわからないので、携帯をおもむろに取り出して調べてみることに。
すると、大体のオーガニックでも同じくらいの量で日本円で2〜300円くらいだったのでその画面を見せてみます。
私「これ同じようなオーガニックスパイスなんだけど、相場これくらいじゃない?流石に4つで2000ルピーは高すぎると思うんだけど・・・」
店員「頼むよ〜〜!!これ本当に質が良いスパイスで・・(以下省略)」
とうとう戦法が変わり、Please連呼されます。頼み倒し作戦に出てきました。(笑)
ていうかそれしか言い回しないんかい!と心で突っ込みます。
出すお金にはシビアに、そこまでの価値があるか相場通りなのかをモットーにこの旅をしていたので、頼み倒し作戦には乗りません。
私「だから、そこまでして欲しくないからだったらいらないの。」
店員「Oh・・・なんてこった・・・。もう良いよ1200ルピーで。はい」
最後は投げやりな態度をされながら、スパイスを袋に詰めて渡され交渉終了。
最初の時と態度が全然違うな・・・分かりやすい(笑)
十分これでも払ってる方だと思うんだけどな・・と思いながら、Luckyの元へ。
Lucky「買い物終わった?僕の妹がヘナ(メヘンディ)のアーティストで、すごい上手なんだけど、良かったらやるかい?」
※ヘナ=ヘナという植物の葉のエキスを使って描けるデザインタトゥーのこと。メヘンディとも言います。
ヘナは、前に別の場所でもやってもらったことがあり、カッコよかったのでお願いすることに。
Luckyと喋りながら路地を歩き、彼の家族の話を聞きます。
ちなみに彼は日本語も割と話せるので、英語と日本語を混ぜながらの会話です。
彼の兄が北海道で日本人の奥さんと結婚して、これから住む準備をしているんだとか。
基本スタンスはインドでは何でもかんでも信頼し切らないことにしているので、本当かな〜とも思いながらも話を聞きます。
妹はもう6年もヘナの勉強をしているようです。すごく腕が良いんだ!と繰り返します。
家族はたくさんいるようで、写真も見せてもらいました。
そうこうしているうちに、妹がいる彼の自宅?に到着
本当に、ヘナのアーティスト・・・??
自宅にはおばあちゃんと妹と思われる若い女の子がいました。
気持ちだけで良いんだけど、ヘナをいくらでやるか聞かれます。
相場が分からなかったので、ちなみにいくら?と聞くと
Lucky「2000ルピー」
・・・とりあえず2000って言っときゃ良いみたいに思ってるでしょ・・(笑)
ちなみに、ヘナの原液はそのへんで10ルピーで売ってます。
私「・・・300ルピーで。」
Lucky「・・・OK」
私の殺気?を感じたのか、その値段でやってもらいます。
10分くらいで完成しました☆
手の平までいくのね・・・。
Luckyが凄い上手い!って言ってたからそんなに凄いのか〜!と楽しみにしてましたが、結構雑めなのは気のせいかしら・・・???
ちなみに、後日自分でやってみたとき
↓
まあ良いんだけど。
とにかくお礼を言って、妹さんと撮影
出会いに感謝ですね☆
Lucky「じゃあ次はシヴァ神がる寺院に行って、そのあと火葬場にいくかい?」
私「火葬場行って良いの?じゃあ案内よろしく〜」
ということで、次々とバラナシ を楽しむための提案をしてくれるLucky。
ちなみにこのLuckyですが、知り合った時から「お金は取らないからね!出会いが大事だからさ。日本語の勉強もし対し」と言われています。
最後どうなるか分かりませんが・・・。それもお楽しみということで(笑)
実はその後火葬場に行ったのですが、ちょうど焼き終わったあとだったようでその様子は見れませんでした。
話によると、バラナシで人が亡くなると基本は火葬なのですが、機械を使って少ない時間で火葬を行うのと、自然の火で時間がかかって火葬するのとでは値段が違うそうです。
機械を使うと2〜3時間かかり、こちらの方が高いそうです。
自然の火だと大体5時間くらいかかります。
火葬場には所々、骨が落ちていました。
正直、日本の火葬場に行ったことがないのでピンとこなかったのですが、本当に町のちょっと裏の野山で燃やしているという感じなので、火葬場がしっかり建物や仕切りで分けられている日本と比べると、死を身近に感じるのかなあなんで思いました。
Lucky「寺院行ったら、お昼一緒に食べる?」
私「お昼はちょっと一人でゆっくり食べたいなあ・・。寺院行ったら、一回休憩もしたいし。」
朝早くから動き回っていたので、休憩したいと伝えます。
というか、案内してくれるのはありがたいんだけど、こちらから言わない限りどこまでも一緒に行動したがるLucky。
泊まっている宿の近くまで送ってもらい、また13時頃にこの辺で〜と約束して宿に戻ります。
・・・今日のお昼も美味しいカレー食べよ♪
バラナシ 編⑥に続く
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