創造力を養うヨガセラピスト〜Mikarinのガソリンブログ

「旅」「人」「本」「ヨガ」「心理学」「東洋医学」「ビジネス」「マーケティング」「予防医学」「アーユルヴェーダ」・・私の頭の中身全部、さらけ出します。

カウンセラーやセラピストとして活動している方、目指している方、カウンセリングを受けようか悩んでいる方へ『脳科学・認知行動療法』の概要を分かりやすく説明します

こんにちは!

最近公式サイトもはてぶからWordPressに無事お引越しをして、石垣島でヨガのクラスをやったり、海沿いにあるホテルさんと共同でヨガリトリートのクラスが始まったり、はたまた石垣島の地域情報発信メディアの運営事業にも携わったりと、あれこれやりすぎてバタバタのMikaです!(いつもか)

そんなわけで、専門分野知識系記事を、何回かに分けてお届けして生きます!

 

本日のテーマは心理学の分野である
「脳科学・認知行動療法」について。

Vol.1〜

 

この記事を読む前に・・・

認知行動療法はひとつの指針であり、技法に過ぎない

こんにちは!HYGGEリトリートサロン代表セラピストのMikaです。
心理学と体の健康について学び始めて2年ほどになりますが、今回はカウンセリングのひとつの両方でもあり、長らく学んでいた『脳科学・認知行動療法』について感じたことを書き残していきます。
認知行動療法とは、カウンセリングというひとつの括りの中にある技法のひとつで、他の技法と比較すると結構その人の心のより深い部分に突っ込んでいくものになります。

そのため、あくまで有効と判断したならば活用してみてもいいし、有効ではない・今のタイミングではないと判断したら無理して行う必要はありません。

  • 現在カウンセラーとして活動している方
  • カウンセラーとして認知行動療法を取り入れようか検討中の方
  • 認知行動療法を取り入れたカウンセリングを受けてみるか検討している方

こんな方々にとって、参考になる記事となれば幸いです。

「学ぶ」とは「体感」するということ

これはどんな学びや物事にも当てはまることですが、大前提として「知識」や「勉強」とは「体感」して始めて身に付き、他の人にも伝えていけたり効果的に使っていけるものです。

例えば、野球についてルールに詳しかったり上手なバットの振り方の知識はあっても、いざ試合の場で知識通りのプレーができなかったらプレイヤーとしては成り立ちません。

『知識だけあっても役には立たない』

という状態になってしまいます。
そのためには「何かを知りたいな」「こんなことができるようになりたいな」と思った時にできる限り「自分ごととして捉える」スタンスで学んでみてください。ここに気づくか気づかないかで、同じ時間をかけて学んだり努力をした後の結果は大きく変わってきます。

ベースとなる「人間観」を振り返ろう

あまり聞き慣れない言葉かもしれませんが、『人間観』とは

『人に対する心のあり方や、人に対してどのような見方・考え方をするかということ』

これはどの職業・立場・年齢・人種に関わらず、人間としてのあり方や土台やベースの部分に当たると言えます。

例えばどんなにテストで優秀な成績を修めていようと、社会的な肩書きがあろうと、ハイテクな機械を使える機会があったとしても、このベースとなる人間観の部分が歪んでしまっていたり、倫理に反するような企みが根底にあると、使う道具の機能がしっかりと機能しないですし、本来の目的と間違った方向に向かってしまいます。
この人間観について詳しくはまた別の機会にお話ししますが、ここでお伝えしたかったのは

  • 過去の自分はどんな経験をして、その結果から何を学び今に至っているのだろう?
  • 今の自分は、どんな状況や環境にいてどんな考え方をしているだろう?
  • 未来の自分はどうなりたいと考えているのだろう?そのために今は何をしているのだろう?

この過去・現在・未来の3つについて少し考えてみたり、必要であれば紙などに書き出してみてもいいと思います。

学びというのは、その人が学ぶタイミングや心身の状態によっても受け取る情報や吸収する事柄も大きく変わってくるものです。ぜひこの機会に振り返ってみてくださいね。

脳科学を学ぶ意味

心の不調は物理的な原因だけでなく「脳」の働きの影響も大きい

「物理的に体に怪我を負ったり負傷をした」「体の外からウイルスが体内に侵入し、病気になった」という不調などを除き、特に「精神的な不調やメンタルヘルスの悪化」「これといった病名はないけど何となく体の調子が悪い」と感じる時の原因は、皆さんがお持ちの脳に関係している可能性が非常に大きいです。

その理由をざっくり簡単に言うと、
人の体というのは

①五感(目鼻口耳触)で何かしらの刺激受ける
 ↓
②脳にその刺激が送られ、情報として処理(判断)される
 ↓
③処理された情報に対応する信号を体に送る
 ↓
④体に動きや反応として現れる

これらの過程を経て動いたり、活動をしているからです。

例えばこんな時・・・

いくつか例を挙げます。
まずは簡単な例で言うと・・・

①氷点下10度の所で肌が「寒い」「体が冷たい」と感じる
 ↓
②脳に「肌が寒さを感じている」と情報が送られ「このままだと体温が下がってしまうから、寒さを緩和する対策をした方が良い」と処理される。
 ↓
③寒さを緩和するため「寒い所から暖かい所に移動するか、体の上に上着を羽織って寒さを緩和するように」体に信号を送る
 ↓
④手元にジャンパーがあったので、体の上から羽織って寒さを緩和することができた。



次に、違う例を挙げていきます。


①上司に挨拶したら無視された
 ↓
②脳に耳や視覚から感じた「返事が返ってこない」という情報が伝わり「この上司は私のことを嫌っているのかもしれない。「上司から嫌われることは不愉快なことだ」と判断され
 ↓
「もしこれが事実だったら、この上司と今後共に仕事を進めていくことに対して不安を感じるので、もう一度上司の近くによって挨拶をしてみよう」と脳から体に指示を送る
 ↓
④上司にもう一度挨拶した所、普通に返事が返ってきた。よく見たらその上司は耳にイヤホンをしていたことに気付き、ただ聞こえていなかっただけだと分かりひと安心した。


どの行動でもそうですが「寒い!」と反射で体が動いたり、挨拶を無視されたからいきなりもう一度挨拶し直したというではなく、必ず一度情報や刺激が脳に送られ、処理された後に次の行動に至るということがおわかりいただけたでしょうか?

こうして聞くとすごく当たり前のことに聞こえますが、どの日常生活にも当てはまることなのに当たり前すぎて意外と焦点を当てられていないことでもります。

またこの脳内での情報処理の仕方によっては、体に表れる変化や行動も大きく変わってきます。

もし、体が寒いと感じているのに脳がそれを寒いと感じなかったり、危険と判断しなかったらどうなるでしょうか?
・上司に挨拶して無視されたと感じて不安なのに、もう一度挨拶してみようと脳が行動するように判断しなかったら、その後のその人の仕事や上司との関係性はどうなってしまうでしょうか?

脳の中で行われる処理や判断は非常に大切で鍵となると言えるでしょう。
そんな誰しもが持つ脳の仕組みである「脳科学」を学ぶことで、目には見えづらい心やメンタル面について理解しやすくなり、効果的なアプローチができるようになるということです。



本日はここまで!

じゃあ実際にこの「脳科学・認知行動療法」を取り入れることでどんな効果があるのか?
次回記事をお楽しみに!


Vol.2〜 へ続く・・・